【2026年最新】ペット同行避難の備え方完全ガイド - 9割が知らない避難所のリアルと今すぐできる7つの準備
アイペット損保2026年調査で対策率20.2%・避難所体制を知らない飼い主が88.4%と判明。環境省ガイドラインを踏まえ、同行避難の正しい備え方と今すぐ実践できる7つの準備を解説します。

「もし今、地震や台風が来たら、うちの子をどうやって連れて逃げるんだろう?」
そんな不安を抱きながらも、具体的な準備までは進められていない――そんな飼い主さんは少なくありません。実は、アイペット損害保険が2026年に発表した最新調査によると、ペットの防災対策をしている飼い主はわずか 20.2%。最寄りの避難所がペットを受け入れてくれるかどうか 「知らない」と答えた飼い主は88.4% にも達します。
6月は梅雨入りから台風シーズンへと一気に災害リスクが高まる時期。さらに2024年の能登半島地震を踏まえ、環境省は2026年3月に「人とペットの災害対策ガイドライン」の改訂版を策定したばかりです。今年こそ、「うちの子の防災」を本気で整える絶好のタイミング。
この記事では、最新調査データと環境省ガイドラインをもとに、9割の飼い主が知らない「同行避難」のリアルと、今日からすぐ始められる 7つの準備を、犬・猫の飼い主さん向けにまとめます。読み終わる頃には、何から手をつければいいかが具体的に見えるはずです。
結論:「同行避難は原則OK・でも避難所はそれぞれ違う」を覚えておく
先に、この記事のいちばん大事な結論をお伝えしておきます。
- 環境省ガイドラインは 「同行避難」を原則 と位置づけている
- ただし、避難所での 受け入れ方法(同伴可・別室・屋外等)は自治体や施設ごとに大きく異なる
- だからこそ、事前に「自分の避難所のルール」を確認しておくこと が最大の備えになる
この3点だけでも、いざという時のあなたとペットの行動がまったく変わります。以下で、その背景と具体的な準備を順番に見ていきましょう。
9割が知らない「ペット防災の3つの事実」
事実1:環境省ガイドラインを知っている飼い主はわずか8.0%
アイペット損保の2026年調査では、環境省が発行する「人とペットの災害対策ガイドライン」を知っている飼育者は 8.0% にとどまりました。
このガイドラインは、2011年の東日本大震災、2016年の熊本地震、そして2024年の能登半島地震での対応を踏まえて改訂が重ねられてきた、いわば「日本のペット防災の公式マニュアル」です。それを9割以上の飼い主が知らずに災害シーズンを迎えている――この現状はかなり危うい状況といえます。
事実2:「同行避難が原則」と知っているのは約1割
ガイドラインの中でとくに重要なのが、「同行避難」を原則とする という考え方です。にもかかわらず、これを知っている飼育者はわずか約10%。
ここで多くの方が誤解しやすいのが、「同行避難」と「同伴避難」の違いです。
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| 同行避難 | ペットを連れて安全な場所まで一緒に避難する 行動 のこと |
| 同伴避難 | 避難所内でペットを飼い主のそばで飼養管理できる 状態 のこと |
つまり、「同行避難ができる」=「避難所でずっとペットと一緒にいられる」とは限りません。避難所によっては、ペットは別室・屋外テント・専用ケージスペースで管理する形が一般的です。ここを誤解していると、避難所に着いてから「思ってたのと違う……」と混乱してしまいます。
事実3:避難所の受入れ体制を知らない飼い主が88.4%
そしてもっとも深刻なのが、最寄りの避難所がペットをどう受け入れているかを「知らない」飼い主が88.4% いるという事実。さらに、同行避難をしない理由として最多だったのが 「避難所に行ってもペットが入れない可能性があるため」(44.6%) でした。
逆にいえば、「自分の避難所のルール」を 平時に1回確認しておくだけ で、この不安の大半は解消できます。
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環境省ガイドラインが「同行避難」を原則にする本当の理由
「ペットも家族なんだから、一緒に逃げるのは当たり前では?」と思うかもしれません。しかし、ガイドラインが「同行避難を原則」と明文化したのは、飼い主さんの命を守るため でもあるのです。
過去の災害では、
- ペットを置いてきたことで、被災後にペットを救出に戻ろうとして二次災害に巻き込まれる
- 自宅に残ったペットが放浪化し、近隣トラブル・繁殖問題・感染症リスクにつながる
- 飼い主側も、ペットを置いてきた罪悪感で避難生活のメンタルが悪化する
といった問題が繰り返し報告されてきました。同行避難は 「ペットのため」だけでなく、「飼い主のため」「地域のため」 という側面が非常に大きいのです。
ただし、ここで強調されるのが「社会的責任を果たせる準備をしておくこと」。具体的には、しつけ・ワクチン・身元表示・キャリーへの慣れ、といった日常からの備えがセットになって、はじめて同行避難は安全に機能します。
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今すぐ始められる「ペット防災 7つの準備」
ここからは、調査結果と環境省ガイドラインを踏まえて、今日から1週間以内に進められる7つの準備 を順に紹介します。一気に全部やる必要はなく、優先度の高い順に1つずつでも進めれば、それだけで「対策率20.2%」の上位に入れます。
準備1:自治体の「ペット避難所ルール」を1回だけ確認する
これが 最重要かつ最も簡単 な準備です。「市区町村名 + ペット 同行避難」で検索すると、多くの自治体が公式サイトに受け入れ方針を掲載しています。確認したいポイントは次の3つだけ。
- 同行避難は可能か(多くの自治体で「原則可」)
- 避難所内のどこで飼養するか(別室/屋外テント/専用ケージ等)
- 必要な持ち物(ケージ・餌・ワクチン証明書等)
メモして、冷蔵庫やスマホのメモアプリに保存 しておきましょう。これだけで、いざという時の判断スピードがまるで変わります。
準備2:ペット用「防災リュック」を1つ作る
人間用とは別に、ペット用防災リュックを1つ用意しておきます。中身の目安は以下の通り。
| カテゴリ | 内容 |
|---|---|
| 食料・水 | ドライフード5〜7日分・水(ペット用1日500ml目安) |
| 衛生用品 | ペットシーツ・うんち袋・消臭剤・ウェットティッシュ |
| 健康 | 常備薬・療法食・ワクチン接種証明書のコピー |
| 身元 | 鑑札・狂犬病注射済票・マイクロチップ番号メモ・写真 |
| 安心グッズ | お気に入りのおもちゃ・タオル・においの付いた毛布 |
リュック1つ用意するだけで、被災直後の72時間を大きく安心して過ごせます。
準備3:キャリーバッグ・クレートに「日常的に」慣らす
避難所では、ペットを キャリーやケージ内で長時間過ごさせる ケースがほとんどです。普段から慣らしておかないと、入った瞬間にパニックになってしまう子も少なくありません。
平時にできる慣らし方:
- クレートを「いつでも入れる場所」としてリビングに置く
- おやつ・お気に入りタオルを中に入れて自発的に入る習慣をつける
- 短時間からスタートし、扉を閉める時間を少しずつ延ばす
- クレートのまま車に乗る・近所を散歩する経験を作る
これは数日でできることではありませんが、災害が来る前に少しずつ進めておけば、避難時のペットのストレスが大きく軽減されます。
準備4:身元表示を「3重」にする
被災時に最も多いトラブルが「迷子」です。アイペット調査では、マイクロチップ装着率は全体で 28.7% にとどまっています。身元表示は次の3つを すべて 揃えるのが理想です。
- マイクロチップ:体から外れないため最も確実。動物病院で装着可
- 迷子札付き首輪:飼い主の連絡先を即座に読み取れる
- 鑑札・狂犬病注射済票(犬の場合):法律で装着義務あり
スマホには 正面・横顔・全身の写真 をそれぞれ1枚ずつ保存しておきましょう。万が一迷子になった時、SNS拡散や貼り紙で必須になります。
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準備5:フードを「最低7日分」備蓄しておく
被災後はペットフードの流通が一時的に止まる可能性があります。とくに 療法食や特定のドライフードを使っている子 は、急に別のフードに切り替えると消化器トラブルを起こしやすいので、普段使いのフードをいつもより少し多めにストック しておきましょう。
ローリングストック法(古い順に消費しながら買い足す)が、賞味期限切れを防ぐコツです。普段から食いつきの良い、保存性のあるフードを家に常備しておくと安心。たとえば、ヒューマングレード素材で着色料・香料不使用のドッグフードとして人気のモグワンなどは、普段の食事兼非常用ストックとして取り入れている飼い主さんも多いタイプです。
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準備6:ワクチン接種とノミダニ予防を最新に保つ
避難所では多数のペットが集まるため、未接種・予防未実施の子は受け入れ不可 となる避難所もあります。
最低限の備えとして:
- 混合ワクチン:年1回の接種を継続
- 狂犬病ワクチン(犬):年1回・法律上の義務
- ノミ・ダニ予防:通年または季節予防
- フィラリア予防(犬):蚊の出る時期に毎月
接種証明書は コピーを防災リュックに常備 + スマホで撮影して保存。原本は自宅の防水ファイルに。
準備7:「広域避難先」と「預け先」を2つ以上確保しておく
最後に意外と見落とされがちなのが、避難所以外の選択肢 を作っておくこと。
- 親戚・友人宅(できれば被災地から離れたエリア)
- ペット可ホテル・車中泊できる駐車場
- 24時間営業の動物病院・ペットホテル
「最寄りの避難所」「広域の親戚宅」「ペット可ホテル」など複数のプランを家族で共有しておくと、被災時に「どこに向かうか」で迷う時間を最小化できます。
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「避難所に入れない」と言われた時の代替プラン
調査では「同行避難をしない理由」の最多が 「避難所に入れない可能性があるため」(44.6%) でした。実際、避難所のスペース・他の避難者のアレルギー・ペット同士のトラブルなどから、受け入れが難しいケースは確かにあり得ます。
そうした時の代替策として、以下のような選択肢を平時から考えておきましょう。
| 代替策 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|
| 車中避難 | プライバシー確保・ペットの自由度高い | 夏は熱中症リスク・エコノミークラス症候群 |
| ペット可ホテル | 設備・空調が整っている | 災害時は満室になりやすい・要事前リスト化 |
| 親戚・友人宅 | 安心感が高い | 事前の合意が必須 |
| 動物病院預け | プロが管理・健康面で安心 | 受入れ可否は病院による |
| テント泊 | スペース確保しやすい | 気候・夜間の安全に注意 |
特に夏場の車中避難は、エンジン停止後わずか10分で車内が危険な温度になることもあります。夏季は車中泊を「メインプラン」にはしない という前提で、複数の選択肢を組み合わせるのが安全です。
季節別に意識したいリスク
6月以降の災害は「梅雨〜台風〜真夏」と立て続けにやってきます。ペット防災の備えも、季節ごとにアップデートしておきましょう。
梅雨(6月〜7月上旬)
- 線状降水帯による土砂災害・河川氾濫リスクが急上昇
- 湿度が高く、避難先での皮膚トラブル・カビ・ノミダニが起きやすい
- ペットシーツ・タオル類を多めに準備
台風(7月後半〜10月)
- 強風で窓ガラス破損 → 室内のペットが負傷するケースあり
- 停電による空調停止 → 真夏は熱中症リスクが極めて高い
- モバイルバッテリー・ポータブル電源を1つ用意
真夏の地震対応
- 停電による熱中症が最大リスク
- ペット用冷感グッズ・凍らせたペットボトルを常備
- アニコム損保の「熱中症週間予報」も日常的にチェック
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「ストレスに弱い子」は平時のケアも防災になる
避難所や車中泊は、ペットにとって強いストレス環境です。雷や工事音などの大きな音に普段からパニックになる子、知らない場所で食欲が落ちる子は、避難生活でも体調を崩しやすい傾向があります。
平時から:
- 大きな音への慣らし(ラジオを小音量で日常的に流す等)
- 知らない場所への外出経験を少しずつ作る
- 食欲が落ちた時用に、嗜好性の高い「いつものごはん」をストック
といった「メンタルの体力づくり」を意識しておくと、いざという時にぐっと楽になります。
気になる体調変化(食欲不振が2日以上続く・元気がない・嘔吐や下痢を繰り返す等)があれば、平時のうちにかかりつけの獣医師に相談しておきましょう。災害時に困らないよう、かかりつけ動物病院を平時から複数把握しておく ことも立派な防災です。
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まとめ:今日できる「最初の1歩」はこれ
長くなったので、今日からの行動を3つだけに絞ります。
- 「市区町村名 + ペット 同行避難」で検索 して、自分の避難所のルールを1回確認する
- 防災リュックの中身リストを作る(用意は後日でもOK、まずは紙に書き出す)
- キャリー・クレートを「いつもの居場所」として リビングに置く
この3つだけで、「対策率20.2%」の上位グループに入れます。あとは、家族でこの記事をシェアして、誰が何を担当するか決めておけば完璧です。
「うちの子の防災」は、特別な技術や高価な道具ではなく、日常のちょっとした準備の積み重ね でできています。台風シーズンが本格化する前のこの時期に、一度だけ家族会議をしてみてください。
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出典・参考リンク
- 環境省「人とペットの災害対策ガイドライン」
- アイペット損害保険「2026年版ペットのための防災対策に関する調査」
- 環境省 ペットの災害対策ページ
- 「人とペットの災害対策ガイドライン」の改訂に向けて議論が進行
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、医療判断や治療を保証するものではありません。具体的な健康面のご相談は、必ずかかりつけの獣医師にご確認ください。


